「核武装は安上がり」は事実か?

そうした中、毎日新聞が行ったアンケート調査では、参院選に当選した議員のうち8人が「核兵器を保有すべき」と回答。(参政党・6人、自民党・1人、日本保守党・1人)

また東京選挙区では、「核武装が最も安上がりで、最も安全を強化する策の一つ」と主張した参政党・塩入清香氏が当選しています。

本当に核武装は安上がりなのか。

長崎大学 核兵器廃絶研究センター 鈴木達治郎 客員教授
「単純に核弾頭を作るだけじゃなくて、巨大な産業情報システム、研究開発予算、人材の確保が必要。そう簡単に安上がりとは言えないし、現実に基づいた政策論ではない」

現在、核保有9か国が所有する核弾頭は1万2千発以上。国際NGOによれば、その維持・管理などに、年間約14兆円かかるといいます。

こうした核保有のコストについて湯崎知事は...

広島県 湯崎英彦知事
「年間14兆円超が投入されていると言われていますが、その十分の一でも、核のない新たな安全保障のあり方を構築するために、頭脳と資源を集中することこそが、今我々が力を入れるべきことです」