■どこで最期を迎えたいですか?
内閣府のアンケート結果によると、「最期を迎えたい場所」について、約55%の人が「自宅」と回答しています。

しかし、実際には、81%の人が病院で最期を迎えている実態が浮き彫りになっています。(厚生労働省より)

こうした現実に、患者本人が理想の最期を遂げるために、家族や医療関係者などがどのように寄り添っていくかが、これまで以上に大きな課題となっています。
「ACP(人生会議)」の本来の目的は、尊厳ある生き方の実現。
いわば「終活ノート」の一部のようなものですが、患者本人の想いを家族や医療関係者と共有しておくことが重要なポイントです。
患者自身が思い描く“最期”は、時間が経つにつれて変化していくことがあるので、繰り返し「ACP」をしておくことも大切です。
もしも、患者が自ら意思決定できない事態に陥ったとしても、「ACP」を通して情報を共有しておくことで、「本人ならこうしたいと思う」と、家族が治療やケアを決定できる大きな情報源となっています
「ACP」を実践しておくことで、患者のみならず、その家族にとっても後悔のない選択ができるのです。