役目を終えた平面の広島駅、その一角には、押し寄せる電車を捌く司令塔がありました。電停の一角にある建物。広島駅に入ってくる路面電車をコントロールする「操車場」です。

電車が入ってくると、折り返しの時刻や系統、車両の長さを確認して番線を決定。線路の分岐器と連動する機械のボタンを押して、電車を入れたい番線に導きます。
広島電鉄 皿田雄大さん「テコを操作することで、分岐器が連動して信号がついて『出発してもいいですよ』となります」
ピーク時には1時間に30本の列車が折り返していました。
広島電鉄 皿田雄大さん
「まさにパズルゲームのような感じで、4路線の電車をうまく捌けたときなど、とてもやりがいを感じております。やはり広島駅の業務が楽しかったので、少し残念ではありますが、時代の流れなのかなと思います」
上をかすめるのは、新たな駅から出発していく試運転の電車…
広島電鉄 皿田雄大さん
「広島の皆さんもそうだと思いますが、私自身もとてもワクワク、楽しみにしております」