「これは私の絶叫です」母校“後輩”とともに繋ぐ平和のための「叫び」

7月下旬。河田さんの姿は子どもたちの輪の中にありました。母校(旧第一県女・皆実高校)の後輩たちが、河田さんから聞き取った話を地元の中学生とまとめ、市民に発表する場が設けられたのです。
河田和子さん
「大やけどをしたり、手がなかったり、そしてひどいのは赤ちゃんが亡くなっているのに一生懸命あやしながらあの、お母さんが連れていらっしゃる…」
後輩たちとともに、およそ30人の市民へ被爆体験を伝える河田さん。小学生から高齢者まで、幅広い年代の方々が耳を傾け、中には涙ぐむ人もいました。
まもなく迎える、80回目の8月6日。今を生きる人たちに、河田さんは声を繋ぎます。
「戦争なんて絶対に起こしてはならない。これは私の絶叫です。ぜひ人間の尊厳を大事にして、この平和を、恒久の平和をつないでいっていただきたい。戦争は絶対悪だということを、私はずっと叫び続けております」