今月24日放送のニューズナウで、鹿児島県日置市の伊集院高校演劇部が、戦後の奄美群島の日本復帰を描いた創作劇で全国高校総合文化祭=総文祭に挑む話題をお伝えしました。先週末、全国の舞台に立ち、最優秀賞は逃しましたが、健闘しました。
(演劇)「われわれを日本に戻してください。もどちたぼれ、もどちたぼれ(戻してください)」
総文祭の演劇部門はきのう28日まで香川県で行われ、地区大会などを勝ち抜いた12校が出場しました。
伊集院高校演劇部が演じたのは、創作劇「朝は明けたり」。戦後、アメリカ軍の統治下にあった奄美群島の日本復帰運動や、その様子をラジオで全国に伝えようと奮闘するMBC局員の思いを描いています。
(東京からの観客)「奄美大島の歴史を詳しく知らなかった。(米軍統治下の)8年間の苦労を初めて知った。感動した。演技もすばらしかった」
(香川からの観客)「演技もうまいし、演出もプロみたい。高校生ですごいなと思った」
審査の結果、最優秀賞は長野県の松本美須々ケ丘高校で、伊集院高校は優秀賞に次ぐ、優良賞を受賞。上田美和顧問に創作脚本賞が贈られました。
(伊集院高校演劇部・宮原咲希部長)「舞台で多くの人たちに私たちの思いが伝わった。(語り手としての)使命や役割は果たせた。悔いはない」
(伊集院高校演劇部・上田美和顧問)「とてもいい舞台。生徒の頑張りに感謝している。すごく努力したから、ほめてあげたい」
伊集院高校演劇部は29日夜、香川から鹿児島に戻ります。