米軍基地問題を巡り、政府と対峙した2人の沖縄県知事の苦闘を描いたドキュメンタリー映画『太陽の運命』が富山市内で26日公開されます。この作品は沖縄の本土復帰後30年にわたる基地問題の歴史を通して、日本の民主主義や地方自治の根本的な問いを投げかけています。映画公開を前にTBSの佐古忠彦監督がチューリップテレビのニュース番組「N6」に生出演し、作品に込めた思いを語りました。

今年3月の沖縄県での先行上映を皮切りに、全国40以上の映画館で順次公開されているこの作品は、観客動員数が2万人を超える大ヒットを記録しています。
佐古監督は「沖縄の気持ちを代弁してくれてありがとう」という声や、沖縄県外からも「今まで沖縄のことをよく知っていたつもりだったけれど、自分がいかに傍観者だったかがよくわかった」という感想が寄せられていることを明かしました。
映画は1972年の沖縄本土復帰後、第4代知事の太田昌秀氏と第7代知事の翁長雄志氏が米軍普天間基地移設を巡り、国と激しく対立した軌跡を描いています。
佐古監督は「全国に知事は47人いるが、その中でもやはりこの基地問題を大きなテーマとして最も苦悩を背負った存在が沖縄県知事だろう」と語ります。