結局、コメ価格は下がったのか
一方、山下氏は消費者に向けた政策にもミスがあったのではないかと指摘します。去年の秋にはじめに石破総理が農水大臣に起用した江藤氏は、旧来型の「農水族」と言われる議員であり、「コメ価格は下げない」といった誤ったメッセージとして受け取られた可能性もあるとみています。
最新のコメ価格のデータでは3106円となり、かなり下がったように見えます。しかし備蓄米を含んだブレンド米などが平均価格を押し下げている一方、いわゆる銘柄米はまだ4000円を超えています。
こうした現状から、石破総理の政策は「間が悪い」つまりどっちつかずの状況になって、農家・消費者の双方が離れてしまったのではないか、と山下氏は分析しています。