「農家を公務員に」は可能か
続いて参政党が主張した「1次産業の公務員化」についてです。山下氏はその失敗が歴史が証明してるのではないか、と見ています。
旧ソ連では「コルホーズ(農地の共同所有)」「ソフホーズ(国営農場)」という政策が進められていました。しかし、農家のインセンティブ=仕事を頑張る誘因、が減少するという現象が生じました。生産量にかかわらず収入が同じならと、食糧の生産量が大幅に落ち、当時のソ連は、農産物の輸入国になってしまっていたというのです。
参政党のマニフェストには、もちろん農家などのインセンティブをどのようにして確保するか、ということも書かれていますが、何によってやる気をもってもらうかは、大事な問題になりそうです。