26日、香川県で行われる全国高校総合文化祭=総文祭に伊集院高校演劇部が出場します。
戦後、奄美群島は日本から切り離され、アメリカ軍の統治下に置かれました。奄美の人々の、祖国復帰を願う思いを描く演劇で、全国の舞台に挑みます。
「むどぅしたぼれ(戻してください)」

「奄美を戻してください」。生徒たちが演じるのは、終戦後の奄美を描いたワンシーンです。
1946年2月、奄美群島はアメリカ軍の統治下に置かれ、本土との行き来が自由にできなくなりました。
奄美の人たちは、署名、集会、断食といった非暴力の運動を続け、1953年12月25日、祖国復帰を果たしました。
伊集院高校・演劇部が演じる創作劇「朝は明けたり」。日本復帰を記念して歌われた歌のタイトルにちなんでいます。
奄美群島の本土復帰をラジオで全国中継するために県本土から奄美に密航した、2人のMBC局員の実話がもとになっています。
去年12月の九州の高校11校が出場した大会で最優秀賞を受賞。全国高校総合文化祭への切符を手にしました。

(演劇部・3年 宮原咲希部長)「奄美復帰がどういうものか知らないことがあった、密航までして伝えようとした人がいた。こんなに熱い運動が繰り広げられて鹿児島県大島郡にかえってきた」