「政権の揺らぎ」=株価にマイナスに働く可能性 “石破おろし”で株安になるのか?

高柳光希キャスター:
今後の市場について、2つの注目点があります。
・自民党内からの声が上がっている“石破おろし”
・今回の参院選で大きく飛躍を成し遂げた、“減税案”を掲げる野党
これらの動向が、市場にどう影響を及ぼすことになりそうですか。

和泉記者:
まずは“石破おろし”についてです。石破総理は、今の与党内だけでなく、経済界からも厳しい声が上がっています。もし、本当に石破政権が大きく揺らいでいくことになれば、株式市場がマイナスになる可能性があるという見方をする市場関係者もいます。
三井住友 DSアセットマネジメントの市川雅浩さんによると、「政権が不安定となり、市場からの信頼が下がることで“株安”になる可能性がある」ということです。
政権が不安定になると、投資家としては、投資先として日本株にお金を振り向けづらくなっていくということです。

過去に与党が過半数割れをした際の株価の動きのグラフを見てみると、過半数割れした場合、過半数を割れていなかった場合に比べて、低く推移していることがわかります。(※ニッセイアセットマネジメント 1989年以降の東証株価指数の平均値)
政権の揺らぎというのは、株価に対してマイナスに働く可能性が高いと見ている市場関係者もいるということです。

井上貴博キャスター:
要は、政権が安定するかどうかを市場が注目している。今までの常識だと、与党が過半数割れすると不安定だと判断されていました。
しかし、過半数割れは織り込み済みで、与野党が新しい形となると、それは考え方によっては安定と取れるのでしょうか。
肉乃小路ニクヨさん:
私達も不確実な中で、何となくマイナスを織り込んで想定に行くところはあるので。そういったところからも、今回は、そこまで大きく値動きをしないのではないかなとは思っています。
ただ、それはどういう政権の枠組みになるのかが大事になってくるので、そこさえ決まってしまえば、ある程度は織り込めるのではないかなと思います。