参院選で与党が“大敗”しましたが、金融市場に大きな混乱はありませんでした。なぜ、このような動きになったのでしょうか。
「与党大敗は織り込み済み」のため?金融市場に大きな混乱なし

TBS報道局経済部 和泉砂絵記者:
一番大きい要因と考えられているのは「与党の苦戦は想定内だった」ということです。
今回の参院選は、事前の報道でも、与党が苦戦し、野党が伸びていくだろうと報じられていました。
金融市場は、“与党の苦戦”を事前に織り込んでおり、与党が敗北して過半数割れが実際に起きても、想定外の範囲ではなかったと考えたことが要因だと思います。
むしろ、参院選というイベントを通過した安心感から、円を買い戻す動きが強まり、円高が進んだり、株価が4万円台を回復する場面がありました。

肉乃小路ニクヨさん:
市場は、不確定なところを予想しながら投資をしていくので、最悪のパターンを想定して、前もって動くところがあります。今回は、最悪の最悪ではなかったところから、安心感がでて、株価がそんなに下がらなかったのではないかと思います。
出水麻衣キャスター:
今後の大きなイベントとしては、日米の関税交渉となりますが、そちらの方が不確定要素が大きいのでしょうか。
肉乃小路ニクヨさん:
そうですね。あとは、どういう連立の枠を組むのかによって、財政の支出の仕方なども変わってきます。そういうところで影響はどんどん出てくると思います。