参議院選挙でいわゆる「1票の格差」が最大で3倍を超えたのは憲法違反だとして、弁護士らのグループが22日、全国で一斉に訴えを起こしました。

弁護士らのグループは22日、全国14の高裁とその支部に一斉に訴えを起こし、名古屋高裁金沢支部でも富山・石川・福井の原告3人が訴状を提出しました。

これは、20日の参院選で、議員1人あたりの有権者の数が最も少ない福井県と、最も多い神奈川県との間におよそ3.1倍の格差が生じていることから、「投票価値の平等」に反するとして選挙の無効を求めているものです。

訴状によりますと、富山県の「1票の格差」は福井県と比較しておよそ1.38倍だということです。

名古屋高裁金沢支部は、「1票の格差」が3.03倍だった3年前の参院選を「違憲状態」と判断していて、今回は格差がやや拡大していることから、司法の判断が注目されます。