熊本県山鹿市の住宅メーカーが、先端技術を使って国内初といわれる住宅を完成させました。
今日(22日)披露されたモデルハウスは、山鹿市に本社を置く住宅メーカー「リブワーク」が手がけたものです。
記者「この住宅は人の手ではなく、3Dプリンターで造られています」

住宅の土壁を作るのは巨大な3Dプリンターです。
リブワークは、2023年から3Dプリンターを活用した家づくりに取り組んでいて、土を主原料にした100平方メートル規模の住宅の建設は、国内で初めてだということです。

モデルハウスの間取りは2LDK。広々としたリビングに加え、寝室や書斎も備えています。
また熊本地震の最大震度と同じ「震度7」の揺れにも耐えるということです。住宅業界は現在、人手不足や建築コストの上昇に直面していますが、リブワークは3Dプリンターの導入がこれらの課題解決につながると期待を寄せています。
リブワーク 瀬口力社長「3Dプリンターの技術で価格も工期も半分にしていくというビジョンで、ぜひ、この業界を変えていきたい」

3Dプリンター住宅の販売価格は2000万円台からで、8月から予約の受付を開始し、15年後までに1万棟の着工を目指しています。
リブワークは、将来的にAI技術を活用して設計も自動化し、世界初の完全自動住宅の建設も見据えているということです。