「イネカメムシ」とは

2年前から被害が急増しているという「イネカメムシ」

体長は約1センチ。一般的なカメムシとは種類が違い、出始めの柔らかい稲穂を好んで食べます。

被害にあうと、コメが実らなかったり、吸った痕が粒に残ったりして、収穫や品質に悪影響を及ぼします。

収穫量が2割減少

コメ生産者 林耕作さん
「イネカメムシの被害にあっていたら、お米の中に実が入っていないので軽いんですよね。稲刈りをしても中に実がないから、収穫量はない。全体としては2割ぐらい減になって、それが2年前で」

イネカメムシの被害はこのところ、全国で相次いでいます。

農水省が2024年、初めて各都道府県に聞き取り調査をしたところ、37の都府県でイネカメムシの発生が確認されたということです。

2025年に入って福岡市近郊でもイネカメムシの発生が確認されたとして、JA福岡市や県は7月3日、コメ農家に対して、イネカメムシを防除するよう呼びかけました。

林さんもこの日、ドローンを使って消毒液を散布しました。

コメ生産者 林一貴さん
「大体この時期、(イネカメムシの防除は)していなかったんですけど、最近、増えていているんで(防除を)しないといけなくなりましたね」

全国で急増しているイネカメムシ。なぜ、突然増えてきているのでしょうか?