「従来はテレビや新聞はピタッと報道を止めた。だからみんなSNSに流れた」
ジャーナリストの立岩陽一郎氏は、ファクトチェックについて「私が2017年にファクトチェックをやり始めたときは、代表や候補者が話す内容やテレビで喋る話をチェックしていたが、SNSは対象ではなかった」としたうえで、「現在は明らかにSNSをファクトチェックの対象にしないと、ものすごく情報が拡散するという状況ですから、そこは大きく変わった」と話しました。
続けて「一つ留意しないといけないのは、兵庫県知事選挙が大きな転換点になったことは間違いないです。それはなぜか。テレビと新聞が何もやらなかったから。従来は選挙期間が始まったら、テレビや新聞はピタッと報道を止めたんですよね。だからみんなSNSに流れたんです。そうではなくて、テレビも新聞もやるんだということになれば、SNSで突出して色々な情報が出ていた状況がある意味で緩和されてくる。私は今の状況は好ましいと思う」「SNSを敵視して問題視するんではなくて、新聞やテレビもちゃんと報道して、そこでSNSでの情報の検証もしていくべき」と話しました。
MBSの大八木友之解説委員は「去年11月の兵庫県知事選が非常にエポックメイキングだった、今回の参院選については、他のテレビ局も含め、かなりの量の報道を行っています。皆さんの投票行動に資するようにやっていければ。少しずつ変えていこうとしています」と話しました。