2030年までの達成を目指す「持続可能な開発目標」=SDGsについて、国連は目標の達成に向け順調に進んでいるのはわずか18%にとどまるとの報告書を公表しました。

グテーレス国連事務総長
「私たちが直ちに団結し、ゆるぎない決意をもって行動した時に限り、SDGsの目標を達成できると報告書は示しています」

国連は14日、SDGsへの取り組みの進捗をまとめた報告書を公表しました。

報告書によると項目の取り組み状況について、▼達成もしくは順調は18%、▼ゆるやかな前進は17%となった一方、▼停滞が17%、▼後退も18%あり、「現状のペースでは2030年までにすべての目標を達成するには不十分だ」と指摘しました。

グテーレス事務総長は乳幼児死亡率や女子の教育へのアクセスは改善したと評価する一方、極度の貧困状況にある人が8億人を超えていることなどに危機感を示したうえで「私たちはより迅速に、そして共に前進しなければならない」と国際社会に呼びかけました。