■現地取材の日本人ジャーナリストは・・・
日本人ジャーナリストの伊藤めぐみさんは、殺害された民間人とみられる遺体を目の当たりにしました。
伊藤めぐみさん
「自分の目で見ているのに、なかなか頭が追いつかないというか」
街中には地雷が残っているため、伊藤さんはウクライナ当局の案内のもと、4日に現地に入りました。
ウクライナ内務省担当者
「我々は犯罪が起きた場所に行きます。あなたも行けます。中国からですか?」
伊藤めぐみさん
「日本です」
ウクライナ内務省担当者
「我々と一緒に行きましょう」
案内されたのは、木が生い茂るのどかな場所。子どもたちのキャンプ施設だと言います。建物の地下へ下りていくと、5人の遺体が折り重なっていました。
伊藤めぐみさん:
「着ている服は砂だらけというか、蹴られたりしたんだろうなと。鼻だったり口だったりにすごく砂がついていたので、もしかしたら無理矢理(砂を)入れられたんじゃないかなとか、(顔も)陥没していたりとか」
運び出された遺体は、両手を後ろで縛られていました。さらに、拷問されたのか、顔や頭部がひどく傷ついています。ある男性が身につけていた財布の中には、妻か娘と思われる女性の写真が入っていました。
伊藤めぐみさん:
「見つかっていない遺体もあるでしょうし、その5人みたいに、もしかしたら他の場所で見えないところで拷問された人の遺体があるかもしれない。まだ、どういうことが起きたのか全容はわかっていないんじゃないか」