地震が続いている鹿児島県十島村。10日、島外避難している住民について、一定期間、震度4を超える地震がなければ、島に帰すことを視野に準備を進めることを明らかにしました。

十島村では先月21日以降、これまでに震度1以上の地震を1762回観測しました。(10日午後5時まで)このうち震度5弱以上は8回です。
日ごとの地震回数は、今月1日から6日にかけては連日100回を超えていたものの、10日は午後5時までに13回です。
十島村では今月4日から島外避難が行われ、これまでに悪石島と小宝島のあわせて64人が避難しています。
期間は当初1週間程度を見込んでいましたが、久保村長は10日、島に帰すタイミングについて、「震度4以上の地震が5日間以上発生しなかった場合」と明らかにしました。
13日までの5日間に震度4以上がなかった場合、希望者を募り、最短で16日のフェリーで帰島が可能となります。

(十島村・久保源一郎村長)「避難した人から『いつ帰れるか』『いつ判断するか』という声を聞いている。先の見通しがないより、ある程度の目標があれば少しでも明るい展望が見えるのかと考えた」
悪石島には島民20人が残っています。これまでの地震でがけ崩れや落石がありましたが、けが人はいません。
気象庁は、当分の間、震度6弱程度の地震に注意を呼びかけています。