かき氷の専門店が続々登場する一方で、“専門店ではない”店のかき氷が「コスパ抜群」と話題に。あの有名チョコレート店でも“値段抑え目”のかき氷が登場です。
「ご褒美で食べたい」こだわりかき氷
平安時代に清少納言が書いた「枕草子」の一文には…
<あてなるもの (中略) 削り氷に あまづら入れて あたらしき金椀に入れたる>
これは日本最古の「かき氷の記録」と言われ、<あてなるもの>とは「高貴なもの」という意味。つまり、平安時代のかき氷は“超高級品”だったのです。
時は令和、東京・台東区のかき氷専門店『ひみつ堂』では2000円以上のかき氷に行列が。

超濃厚、イチゴの完全果実蜜が贅沢にかかった「ひみつのイチゴみるく」(1800円)に、メロンの完全果実蜜たっぷりで、大きめのメロンがどーんと乗った「メロン三昧」(2300円)も人気です。

「すごくふわふわで、生クリームもメロメロとして冷たくて美味しい」(小学生男子)
「安くはないけど、たまに食べるくらいだったらご褒美でいいかな」(女性客)
他にも、「ミレニアム 三井ガーデンホテル 東京」(中央区)に入る『現代里山料理 ZEN HOUSE』のシェフが考案し、濃厚抹茶と黒胡麻カスタード、金箔が美しいかき氷「黒翡翠」(1800円)。

虎ノ門ヒルズに入る『アンダーズ東京』(港区)のペストリーショップでは、フルーツやクリームが何層にも重なる「スイーツかき氷」(コーヒー・2650円/マンゴー・2750円)も7月から登場しています。

そんな中、“専門店ではないかき氷”も本格化しています。
コスパ◎「新鮮フルーツ」に「追いシロップ」
まずは、アツアツの鉄板ハンバーグが看板メニューのファミリーレストラン『COCO'S』。
6月末から販売しているのが6種類の「純氷ふわふわかき氷」です。

1番人気はりんごやバナナなどの6種類のフルーツと、つぶあんもたっぷりと乗った「純氷ふわふわかき氷 しろくま」(869円)。

THE TIME,マーケティング部 原千晶部員:
「大きい!私の顔くらいの大きさです。ん~ふわふわ!甘めのシロップがふんわりとした氷によくしみ込んでいて、フルーツもとても瑞々しいのでかき氷の食感ともよく合う」
たっぷりフルーツなのに手ごろな価格のワケは、全国に509店舗を展開しているスケールメリット。

大量仕入れが可能なうえ、メニューの工夫によって鮮度の高いフルーツを値段を抑えて提供できるといいます。
さらに嬉しいのが、“追いシロップ”。かかっているのとは別に追加のシロップがついてくるので、お好みのタイミングでかけられる!

原部員:
「確かにかき氷食べ進めていくと、下の方で味がなくなったりするので、このシロップめちゃくちゃありがたい」
他にも、別添えのコーヒーシロップとキャラメルシロップ、ミルクシロップで“味変”を楽しめる「純氷ふわふわかき氷 キャラメルマキアート」(869円)も大人気。

原部員:
「コーヒーが入ることでほろ苦く、ミルクが入ることでマイルドになる」
卓上に置いてある塩もアレンジすれば、甘じょっぱくてクセになる味に!
そして「ファミレスならでは」の魅力が他にも。
大きめサイズでも、家族や友人とシェアできるので「割ったらさらに安くなるし、専門店みたいにひとり一個っていうプレッシャーもない」(女性客)

ちなみに、ちょっとだけ食べたいという人のためにミニサイズ(539円)もあるので、お子さんにもぴったりです。