霧島連山の新燃岳では、きょう8日も連続噴火が続いていると見られます。降灰の影響で、夏野菜を出荷する農家は心配な日々が続いています。

気象台によりますと、新燃岳では先月27日から噴火が続いていましたが、7日夕方、およそ2時間停止しました。その後、再び連続噴火が始まり、8日はこれまでに噴煙が最高で1800メートルまで上がりました。

新燃岳火口からおよそ15キロ離れた万膳地区で野菜を作っている谷山実彦さん(70)です。今の時期はナスやゴーヤなどの夏野菜を近くの物産館に出荷しています。出荷できなくなるほどの被害はないものの、灰を落とす手間はひと苦労です。

(谷山実彦さん)「拭いたり洗ったり、時間が(かかる)。大変ですね。やっぱりきれいにしないと。お客さんに喜んでもらうために」

袋詰め中にも降灰が…
(谷山実彦さん)「えらい降ってるね」

再び拭き直し、物産館へ出荷しました。

(買い物客)「(農家は)大変だろうなと思います。手間ひまが増えたのが」

(店員)「みなさんが手をかけて、きれいにして持って来てくれるので、安心して召し上がっていただけます」

このあと灰は火口から西の霧島市、湧水町方面に流れる予想です。降灰を気にする生活はしばらく続きそうです。