七夕の雨は織姫と彦星の涙…!?
七夕に降る雨にはロマンチックな言い伝えがあります。7月7日の雨は「催涙雨(さいるいう)」と呼ばれ、雲が邪魔をして年に一度の逢瀬が叶わない織姫と彦星の涙、あるいはせっかく会えたのにまた離れ離れになってしまう悲しみの涙など諸説あります。ちなみに七夕の前日、7月6日に降る雨は「洗車雨(せんしゃう)」と言うそうです。これは彦星が織姫に会いに行くために、牛車を洗っている水が雨になっていると言われています。

過去には甚大な被害も…七夕豪雨
七夕の日は時に深刻な災害となることもありました。1974年(昭和49年)7月7日、台風8号の影響により静岡県全域で浸水害がもたらされた集中豪雨が発生しました。静岡では24時間連続雨量が508.0ミリを記録し、これは静岡地方気象台の観測史上最高記録となりました。死者145人を出したこの豪雨はのちに「七夕豪雨」と名付けられ、大きな被害を残しました。

7月7日は「小暑」
7月7日は二十四節気の「小暑」になります。夏至から数えて15日目頃。ちょうど暑さが本格的になる頃です。
気象予報士 森 朗氏:
小暑の頃は、梅雨末期の大雨に注意が必要な時期でもあります。そして梅雨が明けるといよいよ本格的な夏の暑さが到来しますが、最近は梅雨が明ける前から厳しい暑さになることが多いので、雨による災害と熱中症に注意が必要です。

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七夕の物語は機織り(はたおり)が得意な「織姫(おりひめ)」と働き者の牛飼い「彦星(ひこぼし)」の物語です。二人は結婚後、仲睦まじく暮らすあまり、仕事をしなくなってしまいました。これに怒った天の神様によって、天の川の両岸に引き離されてしまいます。悲しみにくれる2人を哀れに思った天の神様は、年に一度、7月7日の夜だけ会うことを許しました。この日にカササギが天の川に橋を架け、二人は再会を果たすとされています。
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