ルーマニア館でも未払い問題
賑わう「世界の祭典」の陰で相次ぐパビリオン工事をめぐるトラブル。
6月26日、ナショナルデーを迎えたルーマニア。ヨーロッパ最古のオーケストラが生演奏で華を添えるなか、ここでもパビリオンの建設をめぐって工事費用の未払いトラブルが起きているというのです。
大阪府内の建設会社の社長Bさん。今年2月からパビリオンの外回りや側溝といった外構工事に入ることになりました。しかし、当初は工事に取りかかれるような状況ではなかったといいます。
(ルーマニア館外構工事担当 Bさん)「『外構だけは完成させとかんとルーマニア自体が(万博から)撤退せなあかんから、外構だけは絶対終わらせてくれ』と言われて終わらせたんですよ。でも内装は全く終わってなくて」
Bさんによると図面の変更が連日あったほか、外構工事だけでなく内装業者が持ち込んだ部材の片づけや鉄骨の組み直しなど本来とは異なる仕事もしていたといいます。
(Bさん)「(かかった費用は)安くされて1600万円。本来なら2000万円くらいはいただかないと、というところだったんですけど、うわさでは『お金くれない、くれない』とよく聞いてたので、それやったら損切りでも、もらえるものはもらっとけということで」
工事費用は当初は支払われていたものの、約1ヶ月で支払いが滞り、Bさんは現時点で約1000万円が未払いだと訴えます。
(Bさん)「ほんまは喜んで家族連れてきたいけど、来る気もしません」
トラブルについてルーマニア館の館長に聞いてみると。
(ルーマニア館 アナ・マリア・フォドレアヌ館長)「私たちと元請け業者の関係はとても良好です。素晴らしいです。私たちから言えば何も問題はありません」