元請業者に支払い求めるも…話は平行線
取材した日、Aさんの事務所に集まったのはパビリオンの建設現場で汗を流した職人たち。アメリカ館の工事で3次下請けにあたるAさんたちは倒産した2次下請けの発注元に接触を試みることにしました。
(Aさん)「つながらないって何?着信拒否?」
これまでに発注元に説明を求めるなどしていたAさんの電話には応答がありません。しかし、ほかのメンバーがかけるとつながりました。
Aさんらは破産した会社の代わりに未払い分を払ってくれるよう発注元にかけあいます。
(Aさん)「まだ払ってくれる可能性はあるんですか?」
発注元は孫請けと直接のやりとりはできないと主張します。
(Aさん)「(下請けが)つぶれたから関係ないということ?もう払わないということを言いたいということですか?」
話は平行線に終わりました。
(協力会社)「(発注元は)知ったことではない、という感じじゃないですか?憤りというか…」
(協力会社)「賃金も払われなくて、結局、末端の作業していたうちらみたいな会社だけが泣きをみるというか…誰か助けてくれないかなって」
Aさんは、博覧会協会に窮状を訴えましたが「民間同士のことで関与できません」と言われたといいます。
(Aさん)「万博は国の仕事だから間違いないというのがあった。ちょっと疲れましたね。苦しいです、非常に」