(キャスター)悪石島で取材を続けている記者と中継がつながっています。
(記者)
私は今、悪石島の悪石島学園近くにいます。きょう一日、断続的に揺れが続いていて、何もなくても頭が揺れているような感覚に襲われています。
けさ7時半ごろに悪石島に入ったのですが、2日未明の震度5弱の揺れを体験した人の話を聞くと「大きな音がして、そのあとに横に大きな揺れが15秒ほど続いて怖かった」と語りました。
一連の群発地震初期の先月24日に悪石島を取材した頃は、まだ震度5の地震はなく住民から不安の声は聞かれたものの、疲れはそれほど見えませんでした。
ただ、群発地震発生から12日目となるきょう島を訪れると、元気だった住民がとても疲れた様子で「夜が不安で眠ることができない」と嘆いていました。
きょうの午後3時半ごろ、緊急地震速報が防災無線から流れ、一時島も緊迫した雰囲気になりましたが、今は落ち着いています。現在、あちらに見える学校は通常通りで子供たちも通学していますが、いつも傍らにヘルメットを持ちながらの学校生活を強いられています。
「妻や子供だけでも島外避難させなければいけないかも」と話す住民もいて、島の住民の地震への不安な日々はまだ続きそうです。