トカラ列島近海で地震が相次ぐ中、きのう30日、十島村・悪石島で震度5弱を観測する地震がありました。おさまる気配のない地震に、住民の不安は高まっています。島の今を取材しました。

(記者)「悪石島学園です。先生とこどもでしょうか。今朝はいつものように登校してきたそうです」

6月30日午後6時半ごろ、十島村の悪石島で震度5弱を観測した地震。鹿児島市にある十島村役場では災害警戒本部を立ち上げ、村長や職員が住民の安否確認に追われました。

(十島村 久保源一郎村長)「今後が予想つかなくなり、不安は高まってきている。1週間ほどは続くと予想して、役場もその態勢で臨もうと思う」

一夜明けたきょう1日、悪石島では…

(岡田キャスター空撮レポ)「悪石島近海には海上保安庁の船がいます。県警のヘリコプターが着陸しました」

島には1日、県警や海上保安庁が入って、被害の確認や見回りをしていました。十島村によりますと、家屋の被害などはなかったということです。

鹿児島港からフェリーで11時間、悪石島です。43世帯89人が暮らしています。

(住民)「今までで一番強かった。最初ものすごい音がした。どーんと。いい加減やめてもらいたい。たまに強いのがくると目が覚める。睡眠不足」

悪石島を含むトカラ列島の近海では、先月21日から地震が相次ぎ、11日間であわせて777回観測されています。30日の震度5弱以降も、震度1から4の地震が100回以上発生し、おさまる気配がありません。

先ほど午後5時すぎにも震度4の揺れが…