長野市の高校で開かれた文化祭で高校生がファッションショーを手がけました。華やかなステージと裏方として運営を担った生徒たちを取材しました。

長野市稲葉の文化学園長野高校で開かれた「すみれ祭」。文化祭のメインを彩るのが、伝統のファッションショーです。

コミュニケーションや協調性を学ぶ機会を作ろうと始まったもので、今年で24回目。クラスごとに取り組んだ衣装づくりや演出の舞台裏に密着しました。

「これミシンじゃなくていい?手縫いでいい?」


ファッションショーを2日後に控えた6月26日、文化学園長野高校の生徒たちは最後の準備に臨んでいました。

ショーに参加するのは1年生から3年生までのそれぞれ3クラスずつ。

披露する衣装は、ほとんどが手作りで、ミシンや手縫いで一つひとつ丁寧に作り上げます。


準備は4月から始まり、モデルを務める生徒と、制作に取り組む裏方に分かれて少しずつ作業を進めて来ました。

「失礼しまーす。ファッションショー係です。」

イベントの全体を取り仕切るのは、ファッションショー係の役員を務める4人。


役員の生徒:「事前に配った紙に露出度、ここまで出ちゃいけないみたいな書いてあってこれを基準にやっています」

計画通り衣装づくりが進められているか、スカートの丈の長さが基準を満たしているかなど、確認していきます。

係長を務める3年生の三ツ井爽羅さん。運営側の活動は4か月ほど前に始めました。

三ツ井爽羅さん:「うまく説明できない時は動画とか、パワーポイントとか作って、配信していつでも見られる状況にしていました」

初めて参加する1年生にも衣装づくりの進め方が分かるように、ベースとなるデザイン画やステージでの演出を細かく記載する絵コンテの作り方など細かく説明を重ねてきました。

三ツ井爽羅さん:「自分の想像する輝く未来を表現するだけではなくて、見ているお客さんにも輝く未来を想像してもらえるような演出をしてほしい」


三ツ井さんたちが考えた今年のショーのテーマは「輝く未来」。

希望や期待感を衣装で表現することで、明るい未来を思い描いてほしいという願いが込められています。

初めてこのショーに参加する1年生のクラス。

1年生:「このでっかいリボンを立体的に見せるのと、小さなリボンは丁寧に形がきれいに見えるように作りました」

手探りで作業を進めてきましたが、簡単にはいきません。

1年生の生徒:「ここのスカートのギャザーです。うまく縫い付けないとくしゃってなってスカート自体が小さくなってしまってサイズが合わなくなってしまう」