ウクライナに隣接するモルドバ。ロシアによるウクライナ侵攻後、モルドバ国内の分断を煽るような偽情報やウクライナ避難民へのヘイトが広がっています。その実態を国山ハセンキャスターが取材しました。
国山ハセンキャスター:
モルドバの首都キシニョフから南に2時間、コムラトという町に入りました。私の後ろには町の集落が見えます。モルドバという国は、ヨーロッパの中でも最貧国の一つと言われています。その現実を舗装されていない道路や街並みから感じることができます。
また、このコムラトいう町は親ロシア派の住民が多く住む場所です。我々も緊張感を持ってここに入りました。全く違う景色が広がっています。そして戦争に対する考え方も異なります。ロシアによる軍事侵攻が始まって以降、モルドバの分断を煽るかのような偽情報工作やウクライナ避難民に対するヘイトが広がっているということです。
■「300%ロシアを支持」プーチンを“神”と称えるコムラト住民
人口2万人ほどの小さな町「コムラト」。町の中心部ですぐ目についたのは、旧ソ連時代の象徴でした。
国山キャスター:
町の中心部にレーニン像がありまして、ここはレーニン通りと言われているということなんです。
さらに町を歩いていると・・・
国山キャスター:
モルドバにはルーマニア語とロシア語がありますけれども、看板などの表記がキシニョフは主にルーマニア語でしたが、コムラトですと至るところでロシア語で表記されています。
今回のウクライナ侵攻についてコムラトの住民に聞いてみました。
コムラトの住民(女性):
私たちはロシアを支持します。ロシアはナショナリストからロシアとウクライナの人々を守っています。
国山キャスター:
ロシアを支持しますね?
コムラトの住民:
150%、300%ロシアを支持します。それしかないわ。彼らは最高よ。プーチンに健康と幸福を。彼は私達の神、ロシアだけでなく、ここでも。