「これ以上診療を続けることは難しい」

市立伊丹病院と統合する近畿中央病院。新たな病院が開くのを待たずに診療をとめるのはなぜなのか。病院を運営する公立学校共済組合に電話で取材すると…
(公立学校共済組合)「病院の統合が延期になり、建物の老朽化や経営状況の厳しさなどから、これ以上診療を続けることは難しいと判断しました」
近畿中央病院は元々赤字が続いていて、伊丹市からの提案を受けて市立伊丹病院との統合を決めました。
市などの計画では、当初2025年10月に新病院を開くことを目指していましたが、資材価格の高騰などで業者が決まるのが遅れ、開院時期を2026年8月に延期。さらにその後、建設予定地で大規模な土壌汚染が確認されたころから、対策工事が必要となり、2027年度後半までずれ込んでしまいました。
近畿中央病院は設備や医療機器の老朽化が深刻で、統合まではとなんとか持ちこたえてきました。しかし、度重なる計画延期でこれからも安全な医療を提供し続けるためには、設備の全面的な更新が不可欠なことから診療をとめることを決断したというわけです。
(公立学校共済組合)「現在入院・通院中の患者様については、来年の3月まで可能な限り今の診療体制を維持していく」














