“来年3月で診療を休止する”突然の発表

 近畿中央病院は、ベッド数約450。23の診療科があり、長年、地域医療の中核的な役割を果たしてきました。

 しかし、建物の老朽化などから2027年度後半に市立伊丹病院と統合する予定です。現在、建設が進められている新たな病院が開くまで、近畿中央病院は診療を継続するはずでした。ところが5月に、病院のホームページで「来年3月で診療を休止する」と発表したのです。入院や通院中の患者については診療休止までに近隣の医療機関への紹介を行うとしています。

 週3回以上、近畿中央病院に通う桑原さんは、今後に不安を感じています。

 (桑原加容子さん)「最新医療の病院が受け入れてくれるかどうかという不安はある。今度の病院がどういう病院なのかわからへんやん。いい病院なのか、きめ細かく治療する病院なのか、わからないから不安」

 今後のことを考えて統合相手の市立伊丹病院への通院を希望する人が多いようですが、患者が集中することによる混雑も懸念されています。

 (病院に通う人 70代)「人が多くなると、いま以上に待ち時間とか診察時間がかかって、治療に時間がかかるのもしんどいかなと」

 (近隣住民 80代)「市立伊丹病院行きのバスの台数を増やしてほしい。(朝の)8時5分、10分くらいはバスいっぱいですよ。通勤の時間帯ですからね。不便です」