被災地・七ヶ浜町で生まれた「浜ののりだれ」

菖蒲田海水浴場のすぐそばにある「カフェレストランSEASAW」。

店の人気ナンバー1メニューは「海苔カルボナーラ」です。この料理の味の決め手がパスタソースの「浜ののりだれ」です。皇室献上品でもある七ヶ浜のノリや塩釜の出汁醤油などで作られています。

カフェレストランSEASAWのオーナー・久保田靖朗さん:「もっとこの味を日本中、さらに世界でも挑戦できるのではないかという思いもあり、にっぽんの宝物プロジェクトを知った。」

今年2月に開かれた「にっぽんの宝物」の日本大会で「浜ののりだれ」は全国550組の応募の中から見事日本一に輝き、世界大会への切符も手にしました。

久保田靖朗さん:「震災直後から七ヶ浜を知っているので、何もなかった場所でゼロから作ってきたものが、こうやって日本一になって多くの人に認めてもらえたというのは本当に良かった。」

久保田さんは、東日本大震災の翌年から七ヶ浜町でボランティア活動を始め復興への強い思いに共感して千葉県から移住。人が集える場所をと2016年の菖蒲田海水浴場の再開とともにカフェをオープンさせました。

久保田靖朗さん:「菖蒲田浜に多くの人が来てまた賑わっていくそんな地域の未来を創っていきたいというのが地域の人からの強い思いだった。」