おしゃれな店構えにこだわりの品揃え。大分市や別府市を中心に個性的な青果店が今、注目を集めています。
今年2月、大分市中心部にオープンした青果店「あっちむいてホイッ!」。店内では白菜やカボチャなどの野菜が低価格で販売されています。オーナーは25歳の佐野良太さんです。
(あっちむいてホイッ!佐野良太オーナー)「主に規格外品を多く取り扱った八百屋を営んでいます。今いろんな物価もやっぱ上がってるので、皆さんの生活を少しでも支援したいなという思いから規格外品を多く取り扱っています」

野菜を1個単位で販売することで家庭での食品ロスも減らしたいと考える佐野さん。さらに、店の野菜を使った自家製の弁当や総菜にも力を入れています。
(あっちむいてホイッ!佐野良太オーナー)「いま、無水カレーっていうのが大変人気でして、1日50食限定で売ってるんですけど、ほぼ毎日完売させていただいてます」
低価格の野菜と弁当で人気を呼んでいるこの店。起業のきっかけとなったのは去年、県と農業団体が出した「県農業非常事態宣言」です。
(あっちむいてホイッ!佐野良太オーナー)「大分県自体が65歳以上の農業従事者の方がたくさん多い。農業の次の担い手がいないっていう問題で何か自分たちが力になれないかなと思ってですね」
2019年時点での県内の農業産出額は1195億円で、3年連続の減少。また生産者にあたる農業経営体の数も5年間で24・9%減っています。この事実を知った佐野さんの目標が農業への進出です。
(あっちむいてホイッ!佐野良太オーナー・インタ)「使われてない田畑が大分県は耕作放棄地が多いので、そういった田畑を使いながら農作物を作っていけたらいいなと考えています。最終的には、生産、販売、卸、加工までを自社で全部行っていきたいなと考えております」