6月23日は太平洋戦争末期の沖縄戦で組織的な戦闘が終結したとされる「慰霊の日」です。戦後80年の節目を迎え糸満市摩文仁では朝早くから犠牲者への祈りが捧げられています。

80年前の沖縄戦では県民の4分の1が犠牲となりました。6月23日は旧日本軍の組織的な戦闘が終結したとされる慰霊の日です。

強い日差しが照りつけるなか、最後の激戦地となった糸満市摩文仁には早朝から多くの遺族らが足を運び犠牲者に祈りを捧げています。
▼母と兄を亡くす(80代)「見守ってくださいね。(傷跡を見せながら)私たちもこういうふうになっても生きてるんですよ。だからお母さんにはありがたく」
▼地域の犠牲者を慰霊(18)「今の自分がいるのも先祖のこういうことがあって今の自分がいると思っている」
▼県外在住(9歳)「何も関係してない人とかが犠牲で亡くなっちゃうことはちょっと悲しい。辛かったことを今私たちがまた絶対しちゃいけないってことをちゃんと伝えたい」
▼兄を亡くす(90代)「戦争の怖さは本当に2度と…本当に怖い」

戦後80年が経過した沖縄ではいわゆる「戦前・戦中」世代の80歳以上が人口のおよそ7%となるなど、記憶の継承が課題となっています。