新たな「防災気象情報」とは
増子華子アナ:こちらが新しい防災気象情報ですね。色分けされて…だいぶスッキリしたような印象があります。

伊藤 諒 気象予報士:横軸は、大雨、河川氾濫など気を付けるべき災害。縦軸は、危険の度合い=レベルを示しています。例えば、先ほど取り上げた大雨警報は赤のレベル3にあたります。今回は1つだけの表記になっています。
増子華子アナ:縦軸で上にいく、レベルが上がっていくと危険度が増すということですね。
伊藤 諒 気象予報士:そうですね。このレベル分けの考え方自体は現在も運用されているものです。

例えば、「レベル3」の「大雨警報」ですと、大雨により浸水被害が想定されることを示し、その危険度合いは上から3番目、「高齢者等避難」が発表される目安となります。「レベル4」の「土砂災害危険警報」だと、これから土砂災害が起きる危険が高まっていることを伝える内容で、その危険度合いは上から2番目、「避難指示」が出る目安となります。このように予想される災害をレベルと数字で示し、わかりやすくしようというのが狙いです。
増子華子アナ:情報を発表する際の字幕スーパーなども変わるのでしょうか。
伊藤 諒 気象予報士:そうですね。例えばいまですと「大雨警報」とだけ出ていますが、今後は「レベル3大雨警報」などと表記される可能性もあります。