木下スケートアカデミーは18日、京都府宇治市の木下アカデミー京都アイスアリーナで報道陣に練習を公開。昨季の世界選手権銅メダリスト千葉百音(20)は「自分が伸ばせるところを洗いざらい見つけて伸ばしていく思いで練習をやっています」と現在の状況を話した。
千葉は2023-24シーズンに木下アカデミーに移籍しシニアデビュー。昨季は初出場のGPファイナルで2位に入ったほか、世界選手権では3位となり初めて表彰台にも上った。
さらなる飛躍へ、今季のプログラムに選んだ曲はショートが琴曲『さくらさくら』のオーケストラバージョン、フリーが『ロミオとジュリエット』。それぞれの曲について、千葉はこう紹介する。

「『さくらさくら』は日本舞踊みたいな古(いにしえ)の美もありながら、コンテンポラリーな独創的な動きもある。独特の世界観になっているので、そこをしっかり表現できたらなと思います。『ロミオとジュリエット』については、いろんな曲や映画がある中で、一番自分が感情を表現できそうで、クラシカルな音楽が自分の滑りに合っていて、自分の良さが出せるような曲になっていると思います」
千葉を指導する濱田美栄コーチも「今季は良いプログラムが出来ているので、日本人らしい表現をアピールできれば」と太鼓判を押す。
五輪シーズンを迎えるにあたって、その濱田コーチからは「上手い人が選ばれるのはもちろんだけど、強い人が選ばれる」という言葉をかけられたと明かした千葉。「強い気持ちで突き進んでいくしかない」と気合いは十分。

新シーズンの初戦は8月9日(土)開幕の「木下カンセ―プレゼンツ サマーカップ2025 フィギュアスケート競技会」(滋賀)を予定している。「一つ一つの試合に気持ちを入れて、“一球入魂”ではないですけど、一試合、一演技、一振り付けまで魂を入れて演じて、自分の良いところを存分に出していけるように頑張ります」と意気込んだ。
