後味の悪い”結果”が精神面で選手達に圧し掛かり、良い方向に進めなかったと振り返る大木監督。
ただ、失点数は昨シーズンの前半戦と比べると6点減少。昨シーズンを通してリーグの下から2番目で、課題だった守備は改善しつつあります。
※昨季前半戦:33失点 今季前半戦:27失点
大木監督「クロスに対する守り方、人の配置と言えばおかしいですが、その部分では良くなっている」
だからこそ、点を取って勝ち切りたい。攻撃面でチームを引っ張るのが前半戦8ゴールをあげた塩浜遼(25)です。得点ランキングでは現在、1位に1ゴール差の4位タイです。

塩浜遼選手(25)「特にゴール前のところで相手もアラートに警戒して、用心深く見られているなという感覚はあります」
それでも点が取れるのは、駆け引きの上手さにあります。
塩浜選手「相手の視野から外れること。見えない所で動かれても相手は何しているか気づけない。とにかく相手の見えない所に立って、そこから動き出すことで相手の反応は遅れてくるので。最初のスタート位置相手の視野から外れるというのを、すごく意識しています」

塩浜はJ3・福島から今季加入。昨季は16得点をあげ、プロ3年目で自身初めてJ2の舞台に挑戦しています。
当初の目標は「2ケタ得点」でしたが、それを上方修正しました。そこには「自分がゴールを決めれば、チームの順位もおのずと上がってくる」という確信があるからです。
塩浜選手「得点王を目指したいと思っている。得点ランキングのところで上位に上がってきて、J2でも点を重ねられる実感、自信もついてきたので、目標も自分の中で一つ上げて得点王を目指す」
試合数の違いはありますが、ロアッソのシーズン最多得点は髙橋泰現コーチの19得点(2008)。得点王に輝いたことがあるのは谷口海斗の18得点(2020・J3)です。