6月15日の全日本大学野球選手権大会の決勝で東北福祉大学が7年ぶり4回目の日本一に輝きました。
今大会5試合中4試合に登板し、チームを優勝に導いた櫻井頼之介投手に、思いを聞きました。
疲労を乗り越えた23イニング320球超え「声援が力になった」
「正直ほっとしている気持ちが一番なんですが、秋に向けてまた頑張らないといけないなっていう気持ちが大きいです」

優勝の喜びよりも次の目標へと視線を向けるのが、櫻井投手の第一声でした。
前日の準決勝にも先発し、2日連続の登板となった決勝。
全日本大学野球選手権大会初優勝を目指す福井工業大との一戦で、櫻井投手は立ち上がりにピンチを迎えます。
1回に2人のランナーを背負いましたが、持ち味の変化球を織り交ぜながら無失点に抑えました。
その後も7回には2人のランナーを抱えた大きな勝負どころを、自信を持つスライダーで三振に仕留め、ガッツポーズも見せました。
東北福祉大学は最終的に福井工業大学を破り、2018年以来7年ぶり4回目の大学日本一を達成。
櫻井投手は今大会の優秀投手賞に輝きました。
この大会で櫻井投手は5試合中4試合に登板し、合計で23イニング、320球を超える投球でした。
これほどの数の投球経験について「高校時代に1度あったぐらい」と語る櫻井投手。疲労は感じたものの「声援が力になって、自分らしいピッチングができた」と振り返ります。
決勝では前日の準決勝登板の疲れもあり、力で押すのではなく変化球を中心としたピッチングで相手を翻弄。
「キャッチャーの伊藤和也と試合中に話し合って変化球中心で行こうという話になりました」と、バッテリーの連携が勝利の鍵だったことを明かしました。