佐藤輝明選手の「あってはならないプレー」 チームはどうすべき?

―――そして掛布さんがどうしても気にかけてしまうという佐藤選手。15日の楽天戦の延長11回、同点の場面で先頭バッターとして打席に入り、センター後方にホームラン性の打球を放ちました。しかし、これは惜しくもスタンドには届かず。佐藤選手はスタンドインを確信していたのか、1塁ストップとなりました。

 「自分の感覚で“スタンドまで届いたな”という感覚は僕も何度もあります。ただ、楽天の球場の右中間の広さだとか、風だとかいろいろ考えれば、走らなきゃだめ。絶対走らないといけません」

―――いい感覚だと、ああいった“確信歩き”というのも?

 「わかるんですが、打球が飛んだのは外野の最深部ですよ。右中間の一番深いところまで飛んでいるわけですから、ホームランになればなったでいいので、一塁ベースまでは全力疾走せずとも普通に走ればいい、7割ぐらいの力で。そうすればこういうプレーは起きないんです。(佐藤選手は)歩いてますもんね。ただ、4番として、とんでもなく強いホームランを打ったときには、4番の強さを見せたいんですよ。佐藤の気持ちはわかりますが、走りなさいと」

―――今回のようなことが起きてしまった後、チームとしてはどうすべきですか?

 「ベンチの中で『佐藤に怒れるコーチがいたか』『藤川監督がベンチの中で大声で怒ったか』、これがすごくポイントなんですよ。あってはならないプレーをやってしまったわけですから、そこでコーチが選手の前で佐藤を怒っていれば、佐藤の野球は変わると思います」

 「それと、開幕前に言ったと思うんですが、大切なのは『藤川監督と選手の距離感』と『藤川監督とコーチの距離感』です。今、藤川監督とコーチの距離感が、ちょっと離れすぎているんじゃないかなと心配してる。だからこういうプレーが起きるんじゃないかなと思うんですね」

 交流戦も残すところ6試合。本拠地・甲子園でロッテ、ソフトバンクとの試合に臨む阪神はどのような戦いを見せてくれるでしょうか。

(2025年6月16日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)