4つの学校の在校生はあわせて76人です。そのうち、島の住民の子どもと教職員の子どもがぞれぞれ24人、残りの28人は山村留学の子どもたちです。

山村留学は、都市部の子どもが自然環境に恵まれた地域に移住し、小規模校に一定期間通う制度です。三島村は1997年に導入し、これまでにのべ500人以上が参加。
竹島のこちらの寮では小学4年から中学3年までの6人が暮らしています。

(鹿児島市から留学)「鹿児島ではずっとスマホしか見ていなくて。ここでは同じ家に子どもが6人いて、みんなと一緒に遊ぶのが楽しくて携帯の存在を忘れて楽しい」
村の人口は減少傾向ですが、児童・生徒の数は山村留学により増加傾向です。

島の人口のおよそ4分の1を教職員とその家族が占めていて2020年の国勢調査では15歳未満の人口の割合は全国で最も高い23.5%に。
(藻谷浩介さん)
「限界的な離島で税金をどんどん増やして維持していると(批判を)言うが、国境離島に人がいなくなっていいのかと言うと急にみんな『いや…』と言い出す」
「普通に人が暮らしていることに意味がある、無理やりコンクリートの上でここが領土と言っても意味ない。隅っこの端っこまで昔から人がいた、900年も前から」

「(代々住む)人たちが今でも楽しく暮らせるような離島にできるならば維持する意味がある。それもすごく少ないお金でやってる。まさに日本ここにあり」