岐阜県立多治見病院 宇佐美欽通 眼科医長
「角膜や結膜に少し触れるだけでも、傘の先って結構ザラザラしているので、障害を与えるとか、その奥にある水晶体や網膜、視神経などにも強い衝撃が加わった場合は障害を起こしうると考えられます。
これらが全てうまく機能した状態で視力は成り立っているので、どの部分に障害が起きても、視力が低下してしまうとか、視力を失う状態になる可能性があります」
また傘の横持ちだけでなく、「傘をブンブンと振りながら歩く」「傘を腕にかけてブラブラ歩く」「傘をリュックなどに引っかけて歩く」。こうした持ち方も同様に危険だと指摘します。

岐阜県立多治見病院 宇佐美欽通 眼科医長
「一番大事なのは、傘の先が常に下に向いている状態を保つことが何より大事です。傘の先は下ということを頭に置きながら歩くことが大事だと思います」
傘が手放せない季節。ふとした瞬間、危険な傘の持ち方をしていないか、確かめてみることも大切です。