「どうしても継ぎたいレトロ喫茶店」 運命の出会いが
レトロ喫茶店を探しさまよっているなか、印象深いお店があったと山口さんは話します。
喫茶 水鯨・山口修平さん「昔行ったことがあったが、すごく印象に残る喫茶店、変わった内装とかステンドグラス、店主の人柄もすごく印象に残るお店で」
そのお店が、金沢市で有数の観光地・東山地区に店を構えていた「珈琲館 禁煙室」です。

禁煙室は1981年にオープンし、地元をはじめ多くのお客さんに愛されてきました。名前は「禁煙室」ですが、たばこの吸えるお店でした。

レトロ感漂うテーブルや椅子、そしてステンドグラス。店を切り盛りしてきた前野玲子さんは、禁煙室での楽しかった日々を振り返ります。

前野玲子さん「入口は暗くてなんとなく薄気味悪いという感じがしたのが、入ったらわーってみんな喜んでくださる、それはとてもうれしかったですね。後半は外国の方がいらっしゃって、話ができるバイトを置いて通訳してもらいながらいろんな国の人と話したり、それはとても楽しかったです」

前野さんは夫の克祐さんと夫婦で営業を続けてきましたが、克祐さんは2019年5月に亡くなりました。前野さんが夫婦でお店をしていたときから山口さんは禁煙室に通っていましたが、あるとき、300キロ近く離れた金沢から情報がもたらされます。