いまだに回ってこない入札での備蓄米

 一方、街の米穀店はどんな状況なのでしょうか。1日に150人以上がコメを買いに訪れるという大阪の米穀店「滋賀米穀本店」。コメの小売店などを対象にした21年産の備蓄米「古古古米」の随意契約に申し込みました。

 (滋賀米穀・本店 広崎太一さん)「(Q申し込んでからの動きは?)全然ないです。いつ来るかはわかりませんね。もう一日も早く欲しいですが。まだもっと欲しいですけど、どんなコメかわからないので。産地も銘柄もわからない。そんなコメ、ちょっと不安ですわね…」

 今回、30t分を申し込んだ滋賀米穀。随意契約では「最低10tからの購入」や「8月までに売り切る」などの条件がありましたが、とにかくコメが足りず欲しかったといいます。

 (滋賀米穀・本店 広崎太一さん)「全然(店頭にコメが)足りませんわ。いまは売れすぎですわ。やっぱりみんなコメが無いからね。消費者の買いだめもありますわね。(入札の備蓄米は)全然。卸売問屋さん自体が私らの方に回してくれない。(Qなぜ?)卸売業者は自分のところのお得意さんやスーパーのところへ回してしまう。今さら(卸売業者で)余ってきているから『買い戻し』とか言ってますけどね。勝手ですわ」

 最初に放出された入札での備蓄米もいまだに回って来ないそうです。

 一方、古古古米は、小泉大臣が言う1800円台という価格で利益は出るのでしょうか?

 (滋賀米穀・本店 広崎太一さん)「私のところは家族とか、内輪でやっていますのでね。家賃も人件費も何もいりませんので、利益は十分にある。(消費者にとっても)前の値段に戻るくらいです。高くなる前の値段に」