官民連携で環境保全を進める

亀岡市は昨年8月、保津川下りの乗船場近くに情報発信拠点「Circular Kameoka Lab(サーキュラーかめおかラボ)」をオープンした。

Circular Kameoka Lab(京都府亀岡市)

市が取り組んできた環境施策の展示や、ワークショップが開催されるなど、環境をテーマにした交流の場になっている。

また、家庭から排出される使用済みの食料油を回収して、航空機の代替燃料であるSAFに活用するなど、あらゆるごみの削減に向けて企業との連携も進めている。

食用油を回収するボトル

現在の保津川では、ごみはほとんど見られなくなっている。清掃活動はもちろん、「燃やすしかないごみ」と「埋立てるしかないごみ」のネーミングによるごみの大幅削減や、プラスチック製レジ袋の禁止など、さまざまな取り組みが保津川を美しい姿に戻したと豊田さんは目を細める。

「保津川は本当にきれいになりましたよ。陸のごみが減れば、川のごみも減りますから。でも、油断するとごみはすぐに増えるので、これからも気は抜けないですね」
(「調査情報デジタル」編集部)

【調査情報デジタル】
1958年創刊のTBSの情報誌「調査情報」を引き継いだデジタル版のWebマガジン(TBSメディア総研発行)。テレビ、メディア等に関する多彩な論考と情報を掲載。原則、毎週土曜日午前中に2本程度の記事を公開・配信している。