相手の批判めだつ選挙戦

現在リードしているといわれる革新系野党「共に民主党」の李在明候補。そして「国民の力」の金文洙候補と、2大政党の候補はともに公約で経済中心の政策を打ち出していますが、選挙戦において「公約」よりも目立っているのが「相手の批判」です。

金文洙候補は、「李在明はいま、自分を守るための防弾法律をつくろうとしています。自分をまもるための法律をつくるという人が大統領になったら韓国は完全に、ウソ共和国、腐敗共和国になってしまいます」と批判を強めていました。

さらにSNS上でも、AIを使って作られた、候補者をおとしめるようなディープフェイク動画が拡散されるなどして、分断が色濃く残っています。

このような状況に、冷ややかな視線を送る有権者もいて、20代などに話を聞くと、「(大統領選に)そこまで興味がない」と話したり、「気にいる候補がいないので無効票を出そうかと」と話す人もいました。