韓国は大統領が不在です。尹錫悦前大統領は「非常戒厳」をめぐり4月に罷免、与党「国民の力」を5月に離党しています。一橋大学のクォン・ヨンソク准教授は、「韓国経済の調子は、日本企業の業績にも影響を与え、さらに韓国社会で起きているいろいろな変化は日本と似ている部分もある」と分析していて、日本にとって決してひと事ではない韓国大統領選挙。6月3日が投開票日です。

注目されている3人の候補をおさらいします。「しっかり者・調整型」とされるのが野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)氏。「強くまっすぐ・保守派」とされる与党「国民の力」の金文洙(キム・ムンス)氏。そして「突っ走る・若者の味方」とされるのが改革新党の李俊錫(イ・ジュンソク)氏。2日、現地からMBS山中真アナウンサーの取材リポートです。
「選挙前日のソウルに来ています。今回の選挙、最大の争点は経済です。半年間のゴタゴタで景気は大失速。『経済対策で何をしてくれるの』という観点だと、2大政党の候補には差があります。」(MBS山中真アナウンサー)
「李在明さんは、『貿易大国・中国との関係を切って景気がすごく悪くなったというのが尹前大統領だ』として、『中国との関係を改善しましょう』という考えです。金文洙さんは、『まず大企業から景気回復しましょう』ということで、アメリカ・日本との関係を大事にします。しかも2人の一騎打ちかと思いきや、実はもう1人、李俊錫さん、40歳の若い候補者が怒涛の勢いで迫っている、という情勢もあるそうです。」(MBS山中真アナウンサー)