鹿児島県警の元生活安全部長が情報漏えいの疑いで逮捕されてからあす31日で1年です。元部長は情報漏えいではなく県警の不祥事を明らかにするための「公益通報」と主張していて、今後裁判で争われます。
これまでの経緯を踏まえ専門家は「裁判の結果は今後の公益通報制度に影響する」と話します。

去年の5月31日。県警は定年退職した元生活安全部長・本田尚志被告を、警察の内部情報を記者に漏らした国家公務員法違反の疑いで逮捕しました。

(記者)「本田容疑者を乗せたとみられる車が鹿児島地検に入る」

記者に送られたのは10枚の文書です。1枚目には「闇をあばいてください」と書かれ、内容は当時まだ公表されていなかった枕崎警察署員による盗撮事件や霧島警察署員によるストーカー事案などで、「元刑事部長が不祥事の隠蔽を指示した」という趣旨でした。

(文書を受け取った 小笠原淳記者)「これはいわゆる内部告発だろうとわかりました」