医者と息子を装い、高齢の男性に電話をかけ、現金あわせて300万円をだまし取ったとして、特殊詐欺の受け子グループのトップで指定暴力団「六代目山口組」の3次団体の幹部の男ら男女5人が逮捕されました。
詐欺の疑いで逮捕されたのは、長野県に事務所を置く「六代目山口組」の3次団体の本部長・西郷正樹容疑者(43)と長野県松本市の無職・高橋澪依容疑者(30)ら男女あわせて5人です。
5人は去年10月下旬、医者を装って、都内に住む男性(当時90)に対し「息子さんの喉に腫瘍ができて声がかすれている」とうその電話をかけた後、息子を装って「カードが入ったポーチを忘れた。立て替えてもらえないか」などと電話をかけ、3回にわたり、現金あわせて300万円をだまし取った疑いがもたれています。
警視庁によりますと、西郷容疑者は特殊詐欺の受け子グループのトップで、高橋容疑者は十数人の受け子を管理する役割だったということです。
今年5月、警視庁に逮捕された別の受け子の供述などから西郷容疑者らの関与が発覚しました。
西郷容疑者らの特殊詐欺グループは、去年9月から10月の間であわせて7件、およそ1270万円をだまし取ったとみられています。
医者と息子を装ってだます手口の被害は今年1月までの13か月間に全国でおよそ80件、被害額はおよそ3億円にのぼっていて、警視庁が西郷容疑者らのグループとの関連を調べています。
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