正体は?

長崎ペンギン水族館・近藤ゆういさん:
「この生き物の名前は、クリイロカメガイと言います」

クリイロカメガイ。正体は…「貝」でした。
殻の中に体を隠すのが一般的な貝とは違い、クリイロカメガイは半透明ゼリー状の体で、色がついている殻を覆っています。

つまり、殻から体が出ている状態で海を浮遊している「泳ぐ巻貝」で、流氷の天使・クリオネの仲間だそうです。

ゼリー状の膜に包まれた殻は、海中では黒く見えますが、近くで見ると真珠のように光沢があり、飴色の輝きを放っています。

長崎ペンギン水族館・近藤ゆういさん:
「遠目から見るとちょっと面食らうんですけど、近くで見るととっても綺麗な飴色をしています」

クリイロカメガイは海流やプランクトンと共に漂い、長崎県内で見られるのは5月下旬から6月中旬ごろ。ただし、大量発生する年は限られていて、海水温や海流の影響を受けるのだといいます。