複雑な流通ルートで業者は混乱

今回はこの集荷業者や卸売り業者を飛ばして、一気に小売りにいったのですが、小売りで精米機能を持っていないところは、1つ戻って卸売り業者に精米や袋詰めを委託して納品するという、ややこしいルートになっているので、皆さん混乱してるということなのです。

岐阜市のギフライスさんに聞きますと、大変なことが起きています。1回目、2024年産のコメは全て入荷して出荷しました。今は2回目の段階で2024年産を240トン入荷して半分を出荷している状況です。そして5月中に残りの半分も全部出荷して完了予定だということです。

今度、入荷予定のものが2023年産の古米、これは6月に入荷予定です。ところが1つ先の2022年産が来てしまいます。いわゆる古古米になるのですが、今、3社から精米委託を受けているそうです。

こちらは6月上旬に販売予定と決まっているので、本来は古米を触りたいところなんですが、古古米が先になる。世の中のニーズで言うと、古古米よりも古米を早く出して欲しいと思うのですが、ここで逆転が起きてしまい、混乱ぶりは否めないと思います。実際に流通業界で起きているこの混乱が今後どうなっていくのか注目です。