89歳を迎えた毒蝮さん、「終活」という言葉が嫌いだとも語ります。「終わりっていうのが嫌なんだよ。『もう残り少ないの、ちゃんとやってくださいよ』って言われているみたいだから」と、その想いを告白。
そして「俺はね『秋』に『心』って書いて、『愁う』という字の『愁活』(しゅうかつ)にしたらいいかなと思ってんだよ」と、代わりに『愁活』という言葉を提案しました。
毒蝮さんは「秋は色づくじゃん。草木が。もみじ、紅葉。いずれ散っていくよ。散っていくけど、散る前に色づくだろ?だから人間も、散る前に色づいた方がいい」「愁いがあって、色がある、人生の最後にしたい」と独自の考えを共有しました。
これからの高齢化社会について「『俺は年寄りだから言うこと聞け』っていう年寄りは、もう古い」と指摘。「愛想のいい・若者に愛される・若者に構われる…俺、そういう年寄りをたくさん作りたい」と力を込めます。
「80歳、90歳になれば、色んなところが痛くなったりして、構ってもらわなきゃならない。だから『構ってあげたい』ような『素敵な年寄り』、そういう見本になろうと思ってるんだよ」と目標を語りました。
また「年寄りの話を聞くと、とっても役に立つ。年寄りは良いこと言う」と主張。「年寄りが1人死ぬと、アフリカではね、『図書館が1軒焼けたのと同じ損害を与える』っていうんだから。図書館1軒分だよ。そのぐらい年寄りは知恵を持ってるんだよ」「だから、その年寄りを今活用してください。(話を)聞いてくれるだけで、年寄り喜ぶんだよ。それで元気になるんだよ。」と語りました。
最後に、毒蝮さんは「120歳まで生きて、120歳でマイクを持って『うるさいなこのババア』って言ってみたいね(笑)」と、笑顔で、茶目っ気たっぷりに語りました。
毒蝮三太夫さん。90歳を前にしても、そのパワフルさや明るさは健在でした。
【担当:芸能情報ステーション】














