日本各地で訪日観光客が増えるなか、その消費にある“異変”が起きています。かつて「爆買い」といわれたお買い物、一体、どのように変わっているのでしょうか?
必要なのは“無意識の思い込み”の裏切り

高柳光希キャスター:
セブン-イレブンのインバウンド戦略は、浅草などのインバウンド客が多い都市部を中心に展開されています。
商品の一部に英語などが併記されたり、アレルゲンのピクトグラムが表記されたりしています。訪日外国人からはどのような反応があるのでしょうか。
TBS報道局経済部 藤原由季子 記者:
万博のために行われているものではありますが、安心・安全という日本ならではの部分やわかりやすさは、とても評判がいいようです。
浅草の店舗を取材で訪れたときは3時間ほどいましたが、ほとんどのお客さんがインバウンド客でした。こういったインバウンド戦略は、今後必要だと思います。
高柳キャスター:
セブン-イレブンでは、他にもインバウンド客を獲得する工夫はしているのでしょうか。

藤原由季子 記者:
取材した浅草の店舗に限りますが、わさび(チューブ)が9列ほど陳列されていたり、壁一面に同じグミが並んでいたりと、極端な売り場展開になっています。
これからの戦略で必要なのは「アンコンシャス・バイアス」という“無意識の思い込み”の裏切りだといいます。
例えば、アイスや日焼け止めは夏に購入するイメージがありますが、冬に売れることもありうるわけです。
そういった“裏切り”に目を向けていくことが必要だと、セブン-イレブンは戦略を立てています。